歯科医院の存在を知ってもらいたい、新規患者を集客したいと考えている方に向けて、看板をつくるメリットを解説します。看板の集客効果やデザインのポイント、注意したい医療法における広告規制などについてまとめているため、参考にしてください。
歯科医院の看板を設置する目的は、大きく分けて「医院の存在の周知」「情報の伝達」「新規患者の獲得」の3つです。目的に合った看板をバランス良く設置することで、看板による集客効果を期待できます。それぞれの看板の特徴やデザインのポイントについて詳しく見ていきましょう。
クリニックの存在を知ってもらうための看板には、医院正面入り口の上に取り付けるファサード看板をはじめ、広告塔や袖看板(突き出し看板)、正面の道路に沿って設置する自立看板などがあげられます。複合ビルに医院を構える場合は、外側に向いた窓面に貼るウィンドウサイン(シール)や道路・通路に設置するスタンド看板なども、医院の存在を周知させるのに有効です。
ただし、ウィンドウサインやスタンド看板の設置は条例などで制限されている場合もあるため、事前に確認しておくようにしましょう。
歩行者やドライバーに看板を見てもらって医院の存在を知ってもらうのが主な目的になるため、看板に掲載する内容は医院名・診療科目・ロゴマークに絞るのがポイントです。最小限の情報を比較的大きな文字・配置でアピールすることにより、看板を見た人の印象に残りやすくなります。
看板のサイズは大きいほど目立って視認性が上がるとされていますが、大きすぎる看板は安っぽい印象を与えたり、商売色が強く出て警戒されてしまったりする可能性があります。それだと医療機関の看板としてはふさわしくないため、歯科医院の建物の大きさなどとバランスをとりながら適度な大きさの看板を設置するのが良いでしょう。
情報を知ってもらうための看板は、入り口横の壁面やフェンス・塀などの外構に設置するプレート看板が代表的です。複合ビル内にある歯科医院であれば、外側に向いた窓面にカッティング文字(シール)を貼るという方法もあり。これらの看板には、診療時間や診療科目、医師名、電話番号などの情報を記載します。
駐車場に大きなプレート看板を取り付ける場合も、同様の内容を記載すると情報の伝達効果をより高められます。
プレート看板は歯科医院の診療時間や休診日、診療科目などを知りたい人が時間をかけて目を通すため、情報が伝わりやすいデザインにすることが大切です。また、看板の印象が歯科医院のイメージにもつながるので、使用するフォントや配色、イメージキャラクターの活用などにも気を配る必要があります。
新規患者の獲得を目的とした看板の種類としては、野立看板などのロードサイドサインをはじめ、電柱広告や駅などの交通広告があげられます。自院の存在や情報を知ってもらうための看板と違って歯科医院の敷地外に設置し、新規の患者にアピールするのが特徴です。
電柱広告や交通広告は設置・維持に費用がかかるため、どの媒体を使えば効果があるか、地域を含むターゲット層をどう設定するかなどのマーケティングが重要になってきます。
目にしたことのある医療機関の看板・広告を思い浮かべたとき、ほとんどの看板・広告には大きく医療機関の名前と住所、そして残りのスペースに医療機関の案内が掲載されているはず。新規患者を獲得するための看板を制作する際は、「自院の存在を周知すること」「情報を伝えること」の2つをカバーする必要があります。
また、新規患者を獲得するための看板は、アクセス方法を案内するという役割も担っています。看板に地図を掲載したり、「小学校前」「ここからまっすぐ〇m」といった記載をしたりしながら、医院がどこにあるのかを分かりやすく伝えることが大切です。そうすることで、患者さんが歯科医院を探す際に、候補に入りやすくなります。
新規の患者さんにとっては、初めて見る看板が歯科医院の情報を得る最初の手段になります。そのときのファーストインプレッションが歯科医院のイメージにもつながるため、歯科医院のイメージ戦略を図るうえで看板が重要な役割を担っていることは間違いないでしょう。
看板が歯科医院のイメージ戦略にもかかわっていることを理解したうえで、看板を制作する必要があります。
看板を制作する際、新規の患者さんにアピールしようと、ついつい多くの情報を載せたいと考えがちです。ただ、情報を盛り込みすぎるとごちゃごちゃとした印象を与え、目を通してもらえない可能性があります。それだと看板を設置する意味がなくなってしまうため、読みやすさを意識しながら掲載する情報を盛り込み過ぎないようにしましょう。
歯科医院を含む医療機関の看板・広告は内容に制限があるため、看板のデザインで競合との差別化を図る必要があります。ただ、差別化を図ろうとするあまり、歯科医院の雰囲気とは違った独りよがりなデザインになってしまうと、看板によるイメージ戦略がうまくいきません。
看板を通して自院の雰囲気を新規の患者に伝えるには、クリニックの外観や内装などに合ったデザインにすることが大切です。制作会社やデザイナーにクリニックの外観や内装の分かる写真を見せ、自院の雰囲気が伝わるデザインを相談すると良いでしょう。
歯科医院に苦手意識を持っている患者さんは多いため、優しい印象を与える色を選ぶのが無難です。優しい印象を与える色にはオレンジや黄緑をはじめ、アースカラーと呼ばれる緑や茶、ピンク、黄色、水色などがあげられます。背景の色をフォントと同系色の淡い色にすると、さらに優しい印象を与えられるでしょう。
使用するフォントでも印象が変わり、たとえば丸ゴシック体は優しい印象を与えたい一般歯科や小児歯科が主な歯科医院に適しています。矯正歯科やインプラントなどといった専門分野に力を入れている歯科医院なら、真面目・誠実な印象を与える角ゴシック体や明朝体がおすすめです。
患者さんに親しみやすさを覚えてもらったり、歯科医院の存在を印象付けたりする方法のひとつが、ロゴやイメージキャラクターを活用するキャラクター戦略です。
動物や植物などをイメージキャラクターとして活用することで優しい印象を与え、歯科医院に対する苦手意識を和らげる効果を期待できます。専門性や誠実性をアピールしたい歯科医院の場合は、医院長自身をキャラクター化する、または医院長の顔写真をそのまま使用するという方法もあります。
歯科医院をはじめとする医療機関の広告は、医療法によって制限されています。広告規制は看板にも適用されるため、表示面の内容には注意が必要です。歯科医院の広告でNGとされる内容および認められている広告可能事項について見ていきましょう。
歯科医院の看板の内容は医療法で制限されているため、内容で他院と差別化を図るのは難しいでしょう。そこで大事になるのが「視認性の向上」と「イメージ戦略」です。また、「存在を知ってもらうための看板」「情報を知ってもらうための看板」「新規患者を獲得するための看板」をうまく組み合わせることでも、歯科医院のイメージアップや集客効果を期待できます。
看板は長く使用するものになるため、数ある歯科医院の中から自院を選んでもらうにはどうしたらいいのかを考えながら、看板のデザインや内容を検討しましょう。
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